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     ■平成15年 9月12日 9月25日 12月10日 12月19日

■■■平成15年9月定例会(第4日 9月12日)

後藤光雄

議席6番,新政会,後藤光雄です。
 当選させていただき,初めてこの議場に足を踏み入れたときの緊張感を今思い出しております。あのときの気持ちを忘れないで持ち続けていきたいと改めて思っております。
 それでは,一般質問をさせていただきます。
 通告に基づいて,運動施設の確保・充実についてと,新庁舎建設についての2点の質問をさせていただきます。
 昨日,野間議員の高齢者の健康づくりについての質問にもありましたように,肉体,体の老化を少しでもおくらせ,健康な体を維持するために,より積極的に体を動かす環境の整備が必要であるということは,高齢者のみならず,人が生まれて生涯重要なことだと思っております。
 さて,スポーツと聞くと,「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉を思い浮かべますが,これは実は誤った伝わり方をしております。ユベナリスという人の言葉なのですが,健全な精神と健全な肉体,ともに持ち合わすことができたなら,何てすばらしいことであろうという意味で言われた言葉なのです。また,「スポーツ」の語源は,「緊張からの解放」「日常からの精神的・肉体的解放」「心を解き放す」といったような意味を持つ言葉から来ていると言われています。
 日本にスポーツが伝わってきたときに,学校体育として導入せざるを得なかったという時代背景もあり,剣道,柔道,弓道,合気道などの道と同様に教育的要素が重んじられ,お互いに楽しむであるとか,心を解放するといったような,本来スポーツが持つ重要な部分がうまく伝わらなかったために,学業の卒業がそのままスポーツの卒業となってしまい,見る側に回ってしまったというような経緯があったというふうに思います。
 近年,スポーツ少年団,民間のスクールなど,学校の枠から離れたスポーツ機会の拡大に伴い,スポーツに接する年齢層が拡大されてきております。また,健康のためにスポーツをするという施設もふえてきています。生涯,健康な生活を送るために本当にすばらしいことだというふうに思います。
 さて,鈴鹿市においては,平成9年に「スポーツですばらしい人生を」と,鈴鹿市スポーツ振興計画策定委員会が――このような冊子になっておりますが――「鈴鹿わがままスポーツマスタープラン−応援します!あなたのスポーツ&健康・サーキット−」というプランを策定していただきました。
 私もさきの選挙活動の中で,地区にお集まりいただいた年配の方々の前で,広島県の病院で実際に行われている卓球によるリハビリテーションの存在を紹介しながら,車いすでの生活をしていたおばあさんが,やがて立ち上がって卓球に興じているように,鈴鹿にもぜひお年寄りが身近に卓球などを楽しめる環境が整備されるようにと願っている旨の発言を繰り返してまいりました。
 マスタープランの資料によりますと,平成9年12月現在,市内の公共のスポーツ施設は県営スポーツガーデンを含めて23カ所,市内の事業所が設営している運動・スポーツ施設が12カ所,市内の民間の運動・スポーツ施設が26カ所となっておりますが,現在既に使用できなくなってしまった施設もカウントされています。
 ハード面の充実をすべて市にお願いすることの無理は承知しております。現在の景気,経済状況の中で,もちろん相手企業,民間側の計画もありますが,私たち市民が活用できる施設が減少しないように,民間事業所の施設を有効活用できるような市の支援策はないものかということについてお尋ねを申し上げます。
 次に,新庁舎建設について質問をさせていただきます。
 既に9月10日,一般質問初日に中村議員,彦坂議員が新庁舎建設問題について質問をされ,市長は,市のホームページ,市長のページで述べられているとおりの市内31カ所を回られた――非常にお忙しい市長,それから随行された職員の方々は本当に大変だったというふうに思っておりますが――車座懇談会で,建設場所や規模などで見直しをすべきとの意見が一部ありましたが,大半は着工すべきとの意見で,市長としては老朽化による耐震性の問題,また各部署が分散しており,市民の皆さんに御不便をおかけしていることなどから,現在地での早期着工をとの結論に達したと市民の皆様に御理解を求められている発言に終始しておられます。また,経費の削減につきましては,VE(バリューエンジニアリング)の手法で,華美,むだな点を見直すというお答えをされました。
 川岸新市長は,とにかく市民の皆様の御意見を聞いて決断するとの発言を繰り返されてきたのに,期待をしておりました車座懇談会では,新庁舎の計画内容,図面の提示も行われないままの懇談であったと,私も参加をさせていただいて思いました。市長はこの車座懇談会で市民の皆様の声を十分お聞きになったと思われるのでしょうか。設計内容のむだ,華美のチェックをして費用を縮減するという発言について,市長の考えるむだ,華美な点ということを,現在お持ちでしたらお答えいただきたいと思います。
 以上,第1回目の質問を終わらせていただきます。

市長 川岸光男氏

  それでは,まず,後藤議員の2番目の新庁舎建設についての御質問から御答弁を申し上げます。
 新庁舎建設の経費縮減につきましては,中村議員と彦坂議員にも御質問をいただき,御答弁を申し上げてまいりましたので,重複する部分もあろうかと存じますが,御了承願います。
 新庁舎の早期着工を決断いたしましたその理由につきましては,本議会での提案説明でも御説明を申し上げましたが,市民の皆様から建設場所や規模などについて見直しを求める声が一部にございました。しかしながら,現庁舎の状況を見ますと,老朽化などによりまして耐震性に問題があり,危惧される東南海地震などの際には,防災対策上,大きな影響が予想されます。また,狭くて分散した状態のために,市民の皆様方に大変御不便をおかけしていることや,職員の意思形成や指揮命令にも支障があることから,早期着工に踏み切ることにした次第でございます。
 このことから,現時点におきましては時間を要するような大幅な見直しは難しいと考えております。したがいまして,現在,実施図面を再チェックするとともに,設計の内容や材料,労務単価等コストの見直しを行っております。このような細部の見直しと並行いたしまして,備品購入等も含め,総事業費も縮減できますようにさまざまな角度から検討していく所存でございます。
 あわせまして,入札の方法につきましても,鈴鹿市公正入札調査委員会の提言を踏まえまして,より一層公正で競争力の高い入札が行われますように検討を重ねているところでございます。
 このようなことを念頭に入れながら見直しを行うことによりまして,できるだけコストを縮減し,少しでも安価な庁舎になりますように努力をしてまいりたいと存じておりますので,よろしく御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
 続きまして,後藤議員の1番目の運動施設の確保・充実についての御質問に御答弁を申し上げます。
 まず初めに,本市のスポーツ振興についての私の基本的な考え方は,スポーツ振興の指針であります鈴鹿わがままスポーツマスタープランに基づきまして,各種のスポーツ振興の施策を実施していくことでございます。その中で,特に施設の整備につきましては,基本方針でありますスポーツスケール,つまり市民のための施設として,各地域に応じた運動施設の配置計画や整備計画を立てて充実を図っていくことが大切であると考えております。
 また,このスポーツマスタープランの具現化の一環といたしまして,昨年度は市制60周年を記念し,「市民一人ひとつのスポーツ」を目指して,鈴鹿いきいきスポーツ都市を宣言いたしました。この都市宣言の趣旨を念頭に置いて,具現化に向けて,今後とも一層スポーツ振興に努力していく所存でございますので,御理解を賜りますようによろしくお願いを申し上げます。
 なお,具体的な運動施設の整備状況などにつきましては,教育長より答弁をいたさせますので,よろしくお願いを申し上げます。

教育長 山下健氏

 それでは,後藤議員の第1番目の運動施設に関する御質問にお答えを申し上げたいと思います。
 ただいま市長からは,スポーツマスタープランに基づく基本的な考え方について答弁されましたが,私からは具体的な運動施設の整備状況などにつきましてお答えを申し上げたいと思います。
 まず,平成12年度には西部体育館の耐震補強工事及び屋根のふきかえ工事を行いましたし,石垣池公園陸上競技場の三種公認のための整備工事を行っております。また,平成14年度におきましては石垣池公園陸上競技場のインフィールド部分を芝生化する工事を行い,これによりましてサッカーやラグビーなど多目的な,また多種類の競技にも十分対応ができるように整備をいたしました。また,市立体育館のテニスコートの東側の6面を人工芝コートにいたしまして,競技性と利便性の向上を図りました。
 また,本年度は,5月から6月にかけまして市立体育館の空調設備工事を実施し,快適な環境での活動が可能となりました。このほか,本年度末には石垣池公園野球場のスコアボードを電光表示式にする工事などを計画しているところでございます。
 今後も,スポーツマスタープランに基づく市民のための施設といたしまして,市民の皆様や各種スポーツ団体のニーズを的確に把握しながら,各地域に応じた運動施設配置計画を立て,公共の運動施設として年次計画的に整備・充実を図ってまいりたいと考えております。
 次に,市内にあります既存の民間企業の運動施設を有効に活用してはどうかといった御質問にお答えを申し上げます。
 現在,市内の12の主な企業内に体育館やグラウンド,テニスコート等の運動施設が設置されております。その利用形態につきましては,種々さまざまでございますが,企業の御好意によりまして広く一般に開放していただいている施設もございます。これらの施設では,本市主催の大会や,各種スポーツ団体,並びに市民グループの大会などで快く利用させていただいており,大変感謝しているところでございます。
 一方,施設によりましては,従業員の方の専用や,また利用を休止されている施設もございまして,各企業の事情によりましてさまざまな状況となっているのが実情でございます。
 また,御指摘のように,スポーツ施設を新規に整備いたしますと莫大な予算がかかることを考慮いたしますと,これら市内企業の既存の運動施設を有効に活用させていただくことは大変ありがたいことであると思っております。しかしながら,経済不況の折,これらの運動施設の利用につきましても,企業によりましては徐々に厳しい状況となっているところもございます。
 本市といたしましては,先ほども市長が申し上げましたとおり,限られた予算の中でさまざまなニーズを的確に把握した上で,計画的に公共の運動施設の整備・充実を図っていきたいと思っております。
 一方では,民間企業を初めとする既存の運動施設の有効的な活用状況を把握いたしまして,施設間の利用案内などのネットワーク化ができないものか検討してまいりたいと考えております。また,企業の運動施設等の利用に当たっての市の支援策につきましても,その管理・運営などの問題も含め,さまざまな角度から調査・研究をしてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げ,答弁といたします。

後藤光雄

御答弁ありがとうございました。 
 まず1番目のスポーツ施設の確保・充実についてでありますけれども,先ほども言いましたが,学校を卒業してしまった世代がスポーツから離れてしまうと。こういった世代の人たちがよりスポーツに親しむためには,現在も民間の施設に大きなところを依存しておるというふうに思っております。また,昨日,矢野議員の質問にありました青少年問題等の解決についても,スポーツが大きく貢献できるというふうに考えておりますので,ぜひ,この既存の施設利用については,管理・運営などの問題も含め,さまざまな角度からの調査・研究をしてくださるというお答えをいただきましたので,これは本当によろしくお願いしたいというふうに申し上げます。 
 市長におかれましては,「スポーツを一日も早く始めよう」「スポーツを一日も長く続けよう」「スポーツを人生の友に」というようなスローガンで,町の復興,人づくりに成功した旧西ドイツのゴールデンプランのように,市民が鈴鹿の名のもとに団結できるような施策にスポーツをぜひ利用していっていただきたいというふうに思っております。 
 健康や豊かな市民生活にスポーツの持つ力をと考えると,教育委員会の一部局ではなく,市民部,健康福祉部に並ぶ部局としてスポーツの扱い方をされてもよいのではないかというふうに考えるわけです。先進諸国の中で,スポーツ省がないという我が国の政府なんですけれども,これはとても残念なことだというふうに思っております。ぜひ先進事例として,鈴鹿市にそういった部局を置くということもぜひお考えいただくように御要望を申し上げて,1項目めの質問についてはこれで終わりたいと思います。 
 2項目めの市庁舎建設につきましてですが,市長は市民の皆さんの意見を聞くというふうに申しておられますので,31カ所の車座は大変だったと思いますが,あれで十分だだったでしょうかというようなところの回答をもう少しいただきたかったんですが。 
 私としましても,この9月議会の前に,市長のお考えがそのように固まっているというようなことを少し感じたもんですから,実は私の後援会入会カードを中心に約4,000軒のおたくにアンケートを発送させていただきました。私のホームページ上にも「緊急アンケート」と題して掲載をさせていただきました。ファクスであるとか,電話であるとか,それからホームページに専用ページで回答を寄せていただくというような方法で回答を募りました。 
 準備がおくれた手前,9月3日から発送したという関係で,実はけさも届いております。昨日の夜,353件の回答が集まりました。私の地元の寺家地区からは113件でありまして,あとは市内いろんな広いところからお答えをいただきました。中には郵送で送っていただいた方もありまして,この場をおかりして,回答してくださった皆さんにお礼を申し上げたいということと,今からでも回答していただきたいというふうにお願いさせていただきます。 
 これは,私が議員になりまして,一生懸命,議会のきょうの一般質問のことであるとかっていう準備をしていました。慌ててアンケートを出したもんですから,回答の締め切り日を何日までというお願いをしなかったりとか,ぜひこういう状態で発言に使わせていただきたいということを述べなかったもんですから,まだまだ回答が寄っている最中だというふうに私は理解しております。 
 どのような質問をしたかといいますと,庁舎建設にかかわる経緯をどのぐらい御存じであるか,市庁舎建設の計画内容についてどう思われているか,現在不便を感じておられるか,新庁舎建設をすぐ着工すべきか,または見直すべきか,というような内容のアンケートをさせていただきました。 
 結果を簡単に説明をさせていただきます。流れを知っていますかという質問について,平成11年に新庁舎の基本構想が発表されたということに対しては64%の方が御存じで,平成12年1月の新庁舎建設基本計画の発表も61%の方が御存じです。13年3月,市議会議員・報道機関に基本設計を発表,これは60%の方が御存じない。13年12月,前加藤市長が,市庁舎建設は市町村合併問題とは切り離し,これまでの計画どおりに進めるとおっしゃったのは,半々でございました。14年4月,前加藤市長が記者会見で,新庁舎の建設は法定合併協議会の枠組みが決まるまで様子を見たいと発表されたのも52%の方が御存じでした。14年4月に着工して10月に完成した立体駐車場の第1期工事,これも約半数の方が御存じでありました。平成15年1月,新庁舎建設工事の談合情報が入り,入札が延期したということについては55%の方が御存じではなく,15年4月,公正入札調査委員会からの提言を受け,新庁舎建設工事の入札を中止したということは約60%の方が御存じではない。いいえという答えを出されました。 
 今の9項にわたる質問について,すべて知っていた方は19%,全く知らなかったという方も19%ありました。アンケートの中に意見という項目を設けましたので,今の流れについて御存じかというところの意見の中には,広報で流したからといって周知したとは考えないでほしい,庁舎特集の広報を出してほしい,地元議員もおりますので公聴会などを開いてほしいというような意見がありました。 
 引き続いて,庁舎の計画内容について,2010年に21万人になるということを想定して設計をされた,果たして2010年に21万人になると思いますかという質問に対しては,なると思うが12%です。思わないが65%。これは,鈴鹿市は大手企業の動向によって大きく変わるであろう,少子化の傾向があるのでわからないという意見も多数ありました。 
 庁舎内職員の数が860人を想定して設計をされております。この860人という数についてお尋ねしたところ,必要ないというのが76%ありました。電子化等で減少すべきであって,増加するのは論外であるという厳しい御意見もありました。 
 総事業費が110億円から120億円という想定で計画があります。これについて,高いが58%の方,わからないが35%,妥当という方も7%ありました。経費については名古屋新中部国際空港の例を見習えという御意見もございましたが,計画どおりであるのであれば金額としては妥当であろうという意見もありました。 
 地下1階,地上15階,地下9.8メートル,地上73メートルの建物はどう思われるか。大きいとお答えになられた方が68%ありました。妥当であるというのは12%です。大き過ぎる,支所を増強すべきである――出張所ですね,センターを増強すべきである,妥当であると思うが将来合併問題が再び起こらないかが心配である,そして,この規模であるなら,例えば法務局,税務署などの一般窓口,それからコビニエンスストアも,休日診療所も,市役所に来れば全部そこで用が足せるというようなことも考えられないものだろうか,市役所業務を休日も行ってほしいというような意見もありました。 
 分散した状況は市役所利用の際に不便を感じますかという質問をしました。特に感じない50%,不便を感じる43%。43%の方が不便を感じておられます。 
 7番目に最後の質問で,新庁舎について,すぐ着工すべきか見直すべきか。すぐ着工すべき16%の方がいます。見直すべき71%。不便を感じている人が43%ありました。にもかかわらず,すぐ着工しろというのは16%です。見直すべきというのが71%あります。この点をよくお考えいただきたいというふうに思います。 
 この結果については,改めてある時点で集計をとってまたお渡しをさせていただきたいと思います。 
 市長がおっしゃっておられます,市民の皆様に御理解をいただけたというのとは随分のずれを感じています。私のアンケート結果が,市民の皆様のすべての御意見を代弁しているというふうにはとても申しません。市長自身が6月市議会定例会で述べた施政方針の中に,「昨今の政治全般に対する信頼の欠如はまことに残念なことであり,信頼を獲得することが先決であり,その信頼の源泉は,議員,市民の皆様との話し合いから生まれる」とおっしゃっております。また,結びのところで,「地方行政の持つ課題は,その時々の社会の状況や経済の状況,市民の価値観の変化,国政の方針などにより,波のように次々と絶えることなく生じてまいります。その課題を一つ一つ的確に解決をしていかなければなりません」とおっしゃっているではありませんか。 
 庁舎建設について,建設計画が起こったときからの時間の経過,社会状況の変化,合併についても,平成17年3月以降も合併特例法の設置を期する発言が8月31日の朝刊に片山総務大臣からも発表されております。市民の皆様の関心も以前とは段違いになっているというふうに肌で感じておりますので,ぜひ公聴会などの開催をお願いしたいと思いますが,市長のお考えはいかがでしょうか。企画をされた側の案も尊重しております。市民の意見もぜひ尊重していただきたいというふうに思います。 
 また,新庁舎建設の予算が110億から120億と言われておりますが,その縮減については市長も述べられております。現在,建設積立金が75億円ほどになっていると聞きますが,縮減された際に生じる計画余剰金はどのように処理されるのか,財務の方にあわせてお聞きしたいと思います。 
 以上,2回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。

総務部参事 古川登氏 

 私からは,庁舎建設事業費の縮減で生じるであろう財源がどのように使われるのかという御質問について御答弁させていただきます。
 庁舎建設に当たりましては,総事業費120億円の計画で事業を図ったものでございまして,その財源といたしましては,庁舎建設基金70数億円,市債25億円,残りは税などの一般財源を予定いたしたものでございます。基金と市債はほぼ確実に充当が見込まれるものでありますが,残り一般財源につきましては,各年度の予算編成において,税など収入見込みと調整を図った上で充当することといたしておりまして,庁舎建設事業費が圧縮されますと,その分,一般財源の必要額は少なくなるということになります。今の段階で事業費がどれだけ圧縮されるか不明ではありますが,圧縮された分は他の財政需要に使わせていただくか,将来の負担軽減のために庁舎に係る市債借入額を減額するなり,有効的な使い方をするのは当然のことと認識いたしております。
 しかしながら,今回の庁舎建設に係る縮減経費は,財政状況をしんしゃくしてのことでありますので,もともとなかったものとして考えておくべきものであるとも思います。いずれにいたしましても,今回の建設経費の見直しは一般財源の所要額を軽減するものでありますので,これによって生じるであろう金額は他の財政需要に使わせていただくことで,よろしく御理解を賜りたいと存じます。

総務部参事 仲 勝氏

後藤議員の庁舎関係に対します2回目の御質問にお答え申し上げます。 
 市民が納得するような方法でこれまで周知をしてきたのかというような御趣旨の御質問になるのかとも思いますので,その方向からまずお答えさせていただきます。 
 市民の皆様方には,基本構想策定当初より建設計画の進捗に合わせまして周知させていただいております。順を追って紹介させていただきますと,広報すずかの平成11年7月5日号で新庁舎の現在地での建てかえについての説明,同じく10月5日号で鈴鹿市新庁舎の建設構想を,平成12年1月20日号で鈴鹿市新庁舎建設基本計画を発表いたしました。その後,平成13年5月5日号の特集にて新庁舎建設基本設計を発表し,平成14年12月5日号に鈴鹿市新庁舎の概要を折り込みで全戸配布をさせていただきました。 
 それとあわせまして,鈴鹿市ホームページにも掲載し,順次更新をいたしておるところでございます。また,CNS,ケーブルネット鈴鹿のベルディ便りでも,平成13年5月に鈴鹿市新庁舎の基本設計について特別番組で紹介していただきました。平成15年1月には庁舎建設室の紹介の中でも新庁舎の概要について説明を行いました。 
 このほかに,子供たちを通じまして新庁舎建設への関心を高めていただくとともに,新庁舎をより身近に感じていただくものとするために,平成11年9月から平成12年1月にかけまして,鈴鹿市の小学校の児童に対しまして,子供が考える新庁舎のイメージ図を募集いたしました。自分たちの鈴鹿市役所として999点もの作品が集まっております。平成12年2月にはその図画の表彰と展示をするとともに,子供サミットと称しまして市長と子供たちの座談会も開催しております。 
 また,新庁舎の基本設計業務の業者選定では,プロポーザル方式を採用いたしておりますが,そのヒアリング,審査につきましては平成12年4月4日に公開で実施しております。 
 以上のように,市民の皆様に計画を周知する機会を設ける以外にも,平成11年9月から10月にかけまして,来庁者の方々に新庁舎に望む施設・設備のアンケート調査を実施させていただいたり,広報やホームページなどには新庁舎に対する御意見を募集するなど,市民の皆様方の意見を反映することができますように努めてきたところでございます。また,いただきました御意見に対しましては,メールや郵便にて回答させていただいております。 
 先ほど,広報に上げたから周知したと考えないでほしいとの市民の方の御意見もあるという御指摘もございましたが,これからもホームページなどで新庁舎建設についての情報を広報してまいりたいと考えております。どうか早期に着工できますよう御理解を賜りたいと思います。 
 以上です。

後藤光雄 

 まず,今の,広報でこのように説明をしていただいたということに対してですが,私が先ほどアンケートの回答の流れを述べたタイミングが大体そういうときだと思うんですが,60%から50%の方がごらんにはなられておりますけれども,その後に合併の問題が絡んできたという経緯がありまして,随分と庁舎の問題については,不透明な部分,わからない部分,どうなっているのかということが市民の中に生じたのは疑いのないところだと思います。
 確かに広報される御努力についてはわかりますが,例えば市のホームページの,ここに新庁舎に関するページがプリントアウトしてありますけれども,これは設計の基本構想ですか,そういうようなことは詳しく言葉で説明をいただいております。私がこの4月,議員になって初めていただいたこの資料,「鈴鹿市新庁舎の概要」というこの資料,それからこの図面ですね,15階のフロアまで各いろんなものを落としていただいている図面,こういった図面が例えば市の広報に載っているわけではないんですね。ホームページにも載っているわけではないんですね。この辺が,どうしても,広報したんだと,それから意見をいただいたんだというのと,何となく――この絵は皆さん見ておられるんです。この完成予想図のカラーのパンフレットですね,市民会館があって,駐車場があって,ここから歩いていくんだなということは何となく見ておられる。ですが,本当にどうなんだろうかというところまでは伝わっていないんじゃないかということが,改めて今回のアンケートで私は感じたわけです。
 昨日,市川議員が市の市債についての質問をされて,600億の市債があるというふうに話も出ました。もちろん縮減をして少しでも市の財政を豊かにしていっていただきたいというふうに思うんですけれども,私は全員協議会の席で,市長に,車座の途中でありますけれども,ぜひこういった図面を皆さんに見せてあげて,もっともっと市民の意見をくんでほしいということも述べました。その辺のところをもう一度市長に,例えば今からもう一度公聴会を開くであるとか,市民の方に伝わっていないという私が受けた現実からどのようにお考えになられるかということの御答弁をいただきたいというのと,この計画が,例えば私は今47歳です。30年すれば77歳になって,もうすべて後の者へといろんなものを伝えていかなければいけないと思うんですが,そのときに,本当にこのときの決断がよかったのかどうなのかということは,今どうこう言えることではなくて,時間というものが答えを出してくれることだと思うんですけれども,ただ私たちは,先ほども言いましたように,国がもっともっと合併をしていこうと,促進させていこうというふうな動きの中で,鈴鹿市もまだまだそういった問題が起こるかもしれない,そういったところは見詰めていきたいというふうに市長自身もおっしゃっておりますので,その辺を絡めて,もう一度市民の皆さんの意見をお聞きになるということが必要ではないかということについて御答弁をお願いしたいというふうに思います。

市長 川岸光男氏

 後藤議員から重ねて庁舎の問題について,御意見,また御質問をいただきました。 
 後藤議員もみずからアンケートをとられて,いろんな御意見を聞かれているということについては,敬意を申し上げたいというふうに思います。ただ,アンケートという部分については,非常に設問の仕方によって返答が変わるという部分もございますので,今御説明がありましたアンケートの中身を含めて,また御意見をいただければというふうに思っております。 
 私も7月10日から8月26日まで,鈴鹿市31会場,公民館を中心に車座懇談会を回らせていただきました。近々議員の皆様方にも御報告をさせていただく予定でございますけれども,各会場とも車座懇談会ということでございますので,できるだけ多くという部分じゃなくて,いろんな御意見をお聞きをしたい,直接お話を申し上げたいという関係での車座討論会ということでございますので,平均いたしますと各会場とも30名近くということでございまして,2時間の意見交換という部分については,非常に私として意義があったというふうに考えておりますし,また参加をいただいた皆様方からも,これからもこうした対話を続けてほしいという御要望もいただいているということでございまして,またあわせて地域の問題,あるいはまたこれからの鈴鹿市の課題という関係で,要望を含めて提言もたくさんいただきました。今後,この車座懇談会でいただきました意見,あるいはまた提言については,これからの市政の中に十分反映をしながら進めていきたいというふうに考えております。 
 この31会場の懇談会の中で,特に鈴鹿市の市町村合併の現状という部分について,各会場,同じ内容でお話をさせていただいて御意見をお聞きしてまいりました。また,あわせて庁舎建設につきましても,現状考えております鈴鹿市の新庁舎の問題についても,同一方向で31会場でお話をさせていただいて御意見を伺っております。合併問題については,冒頭申し上げましたとおり,参加をいただきました皆様方から大方の御理解をいただいたというふうに考えております。 
 また,あわせて庁舎の問題という関係で,その中でいろんな御意見が出ておりますけれども,特に私ども非常に残念に思いましたのが,唯一鈴鹿市の広報という部分について,読んでいただかないといいますか,読まれていないという方が非常に多く見られました。私ども広報,精いっぱい頑張ってつくらせていただいて,少しでも行政の動きという関係で,できるだけ早く市民の皆様方にお知らせをする鈴鹿の広報でございますけれども,車座懇談会の中で,庁舎の問題とか,いろんな関係でお話をさせていただくと,読んでみえないという方が多数ございまして,その点はもう少し鈴鹿の広報を含めて考えていかなくてはいけないというふうに考えているところでございます。 
 車座懇談会という部分については,今後もいろんな角度を変えながら市民との対話を続けていきたいというふうに思っております。 
 後藤議員の御指摘がございましたこの庁舎の問題については,今議会冒頭から私の判断を御説明させていただいておりますし,またあわせて多くの議員からも新庁舎についての御意見,提言をいただいております。この議会の御意見なり,あるいはまた提言を深めながら,これから,御報告を申し上げましたように,できるだけいろんな意味でチェックをしながら進めていきたいというふうに考えておりますし,あわせて,そうしたこれからの検討の内容につきましては,できる範囲といいますか,できるだけ市民の方に公開ができるような,そういう取り組みをしながら進めてまいる所存でございますので,よろしく御理解をいただきますようにお願いを申し上げます。

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■■■平成15年9月定例会(第6日 9月25日)

後藤光雄

 おはようございます。議席番号6,新政会の後藤光雄です。
 議案第57号 平成15年度鈴鹿市一般会計補正予算(第2号)につきまして,一般質問で市長に問いました市庁舎建設の問題がありますので,ここで反対の討論をさせていただきます。
 予算案によりますと,歳出総務費,庁舎建設費として1億4,281万8,000円が追加補正されて,合計19億1,360万8,000円が計上されております。総務部の説明によりますと,16年1月には着工して,工事費の2割を前払いする旨の説明でありました。
 また,継続費補正の総務費,総務管理費,庁舎建設事業の補正表によりますと,平成14年度が3億1,942万8,000円,平成15年度18億31万8,000円,平成16年度21億8,229万3,000円,平成17年度55億9,682万9,000円,18年度1億5,206万円,トータル100億5,092万8,000円が庁舎建設費として計上されております。つまり,平成13年3月に発表されました新庁舎建設基本設計による地下1階,地上15階,つまり地上73メートルにも及ぶ庁舎建設がスタートすることを意味するものであるわけです。
 市長は,合併問題とともに庁舎建設問題も市民の皆さんの意見を聞いて判断したいと常々申しておられましたが,31カ所で行われました車座懇談会のうち22カ所で庁舎建設の意見が出され,計画どおり早く着工してほしいは4件でありました。不便であるので早く着工してほしいという意見を含めても22分の9件,約4割という結果ではありませんか。これを御理解を得た結果だと言えるのでしょうか。
 さきの一般質問で,私が4,000軒に求めたアンケート結果の回答者は353人でしたが,総務委員会の席上,446名の回答結果と御意見を配付させていただきました。
 昨日,9月24日現在で459名,ちなみに私が住んでおります寺家地区からは182名,その他市内一円から277名の回答をいただきましたので,簡潔に回答者の傾向を述べさせていただきますが――このようなグラフに色分けをしてありますけれども――庁舎内の職員数については,現状の庁舎内職員数が多いという厳しい意見とともに,民間企業,景気の状況から見ても,IT化,民間移譲等をして減らすべきだという御意見が74.9%。庁舎の規模については,鈴鹿市のシンボルとして立派な庁舎に賛成という意見もありますが,今後の市町村合併が全くあり得ないと言えるのでしょうか。市民センターを充実させるべきだという意見,市民のためにこんなに大きなものが必要なのでしょうかといった反対の意見が67.5%。分散した現状は,市役所利用に不便を感じるかという問いかけに対しては,不便を感じる方が42.7%,市民センターで用が足りるなどで感じないとおっしゃる方が50.1%。新庁舎建設については,すぐ着工すべきが17.4%,見直すべきが69.5%,約半数が不便を感じてはいると回答しているのに,3分の2以上の人が,約7割の人が見直すべきだと言っているのです。
 また,総務委員会の席上,計画の新庁舎を建設した場合の維持管理費を問う質問に対して,電気料の試算が年間9,000万円,上下水道料金が年間1,500万円という回答でありました。平成12年度の決算では4,500万円強だったといいますから,この点からいっても,庁舎建設の着工をこのまま見過ごしてよいものか,甚だ疑問となるわけです。
 もう1点,10月の初めには入札がなされるという説明でした。本年4月の公正入札調査委員会からの提言を受け,庁舎建設工事を中止している経緯から言いますと,どのような入札方法に変更されるのか,また,経費縮減とあわせて,工事監理委託業者の選定方法についても,岐阜の梶原知事がとった施工業者以外の業者に委託するといったような,庁舎建設に対する市民の皆様への説明責任が十分果たされた状態とは言えない現状ではないでしょうか。
 

 鈴鹿市新庁舎建設問題は,いましばらく先送りをして,はっきりと市民の皆様に市の姿勢,方向を示すべきではないかと考え,ここに15年度鈴鹿市一般会計補正予算案に反対の討論をさせていただきました。
 なお,予算案一括の審議となっているために,私自身,反対か賛成かとの態度表明には本当に迷いましたが,総務委員会に付託された鈴鹿の文化人顕彰事業費,戦略会議設置運営費,審査会委員報酬等の案件につきましては反対する理由もなく,またほかの委員会に付託された案件につきましても,賛成をさせていただく気持ちであります。
 それにいたしましても,市新庁舎建設がスタートされるといったことが,鈴鹿市民にとって理解が不十分のうちに動き始めるということに,市民負担の面から考えても賛成しかねるといった理由で反対の討論をさせていただいたことの御理解を重ねてお願いしたいと思います。
 以上であります。ありがとうございました。

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鈴鹿市議会会議録より