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■平成20年6月12日   要約  議事録

■■■平成20年6月定例会 (6月12日)

 

1 鈴鹿市のノーマリゼーション
(1) 色弱者には判別しにくい,信号・車に使われているLEDライト 黄色と赤色の研究について
(2) バリアフリー生活館を鈴鹿市にも
  加齢や障害を持っても在宅生活できる福祉用具の展示や改築の参考となる機器・仕様のモデル展示館を
2 子どもたちの居場所づくりについて
(1) 子どもたちが自立できるような学校外での取組みについて

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■平成20年6月12日   要約  議事録

1. 後藤光雄 2. 生活安全部長 3. 後藤光雄 4. 産業振興部長 5. 後藤光雄 6. 保健福祉部長 7. 後藤光雄 8. 保健福祉部次長

9. 後藤光雄 10. 市長 11. 文化振興部長 12. 保健福祉部長 13. 後藤光雄 14. 教育長 15. 後藤光雄

■■■平成20年6月定例会 (6月12日)

1. 後藤光雄


議席27番 すずか倶楽部の後藤光雄です。

通告にしたがいまして、大きく2点
「鈴鹿市のノーマリゼーションについて」と、
「子どもたちの居場所づくりについて」
質問をさせていただきます。

ノーマライゼーションというほうが耳慣れているのですが、私のスーパー小辞林には、「ノーマリゼーションで解説」とありましたので通告に使用しましたが、市の担当のほうにに尋ねましたらノーマライゼーションを使っているとのことですので、ノーマライゼーションと言わせていただきます。

その意味は、「すべての人が持つ通常の生活を送る権利を可能な限り保証することを目標に社会福祉を進めること」とあります。

通常の生活を送る権利を可能な限り保証するという意味で2点、信号機や車に使用されているLED(発光ダイオード)の事ですが、それとバリアフリーについて質問をさせていただきます。

まず、LED式信号についてですが、ある時、色弱の方と車に乗っておりまして、信号の黄と赤が同じに見えるという話になりました.

旧式の電球式信号機では、違って見えたのにLED式になったら見分けがつかないというのです。

LED式信号は、旧式より明るく寿命も長くて、経済的な信号として普及してきていることはわかっております.

最近は車のブレーキランプや、ウインカーにも使われているのに、信号機の黄色と赤色、またブレーキランプとウインカーが同じ色に見えてしまう人がいるということを知って、どうにかできないものかと思った次第です。

色弱の方と言いましたが2005年以降,色盲、色弱という言葉は眼科用語として使われなくなったということです。

色覚異常という言い方をするそうですが、色覚異常の方は、男性20人に1人,5%の割合でいるそうです。

女性500人に1人0.2%,全国に300万人以上みえるといわれているわけです。

ですが、その見え方は様々で、光の3原色である、青、緑、赤の混合比が一般の人と違っているものの「これは識別できないというものではない」と言うふうに聞いています。

よく考えますと、そもそも、どのように見えているかということを他人に説明するということは不可能に近いことだと思います.

お互いにこれが赤だ、これが青だと、これが黄色だというふうに自分の見え方で、色を覚えているというふうに理解しているわけですが、
しかし、交通標識として信号を使っている以上,その目印となる色が同じに見えてしまうということは、困ったことだと思いませんか。

過去に、旧式で色の違いを知っているので,信号が光る場所、灯る場所で判断できるわけですけども、信号機を初めて見る人にとって、もし色の差が感じられなかったら,これは混乱してしまうということになると思います。

経済的な理由、機能重視で識別しにくい交通標識に代わってしまうということは避けてほしいと思うわけですが、市内のLED式信号機の交換率は一体どのくらいのところまで進んでいるでしょうか.

また、LED式信号機に対する意見――見難いとか,何とかしてほしいという意見は今までなかったのでしょうか。

まず、この2点をお尋ねさせていただきます。


2. 生活安全部長


それでは,私からは後藤光雄議員お尋ねの鈴鹿市のノーマライゼーションに関し,色弱者には判別しにくい,信号・車に使われているLEDライトの研究についてとの御質問のうち,信号機に関しまして,御答弁を申し上げます。

信号機につきましては,「交通安全施設等整備事業に関する緊急措置法」に基づきまして,警察庁が信号機の仕様を定めまして,都道府県公安員会が設置をしております。

LED,いわゆる発光ダイオードを使用した信号機につきましては,全国で従来の電球式のものからの交換や新設が進められております。

市内における,平成19年度末現在の信号機のLED化率は,車両用灯器で22%,歩行者用灯器は35%となっております。

このLED式信号機の特徴でございますが,西日などが当たった場合に起こる類似点灯現象を防げること,それと電球式に比べて消費電力が6分の1程度と省エネルギー効果があり,環境配慮型であること.

さらに,電球式は寿命が約1年程度であるのに対し,LED式は約8年程度と長く,耐久性があることなどのメリットを持っていることから,整備が進められているものでございます。

なお,LED式信号機の視認性の点でございますが,歩行者用信号機にLEDを導入するに当たりまして,信号機のデザインにつきましては,従来のものと違和感がないことを基本に,警察庁によりまして,色弱の方,弱視の方,高齢者等による視認試験も行われております。

一方,車両用のLED式信号機につきましても,近年,色弱者の方に配慮して,黄色の光度を赤色と青色に比べて1.5倍程度に高め,視認性を確保しているものが開発されております。

また,LED式信号機の視認性に関する意見等につきましては,鈴鹿警察署に確認しましたところ,これまでのところ,県内においては寄せられていないとのことでございます。

しかしながら,議員がご指摘いただきましたように,LED式信号機の視認性に不安をもっていらしゃる方が実際に存在し、何とかしてほしいという声が出ているということにつきましては,鈴鹿警察署を通しまして,設置者でございます三重県警察本部・公安委員会に伝えたいと思いますので,御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。


3. 後藤光雄


ありがとうございます。

色弱の方が300万人見えるといることですけども,個人差があるということで、いろいろなテストをしていだたいているということですが、なかなか難しいことだというふうに拝聴しました.

私も信号機を調べてみました。

メーカーは6社ほどあります。

信号機の大きさや色にも違いがあるんですね.

黄色とか赤,各メーカーによって色が違う.

明るさも違うということがわかりました.

色弱の方々に対応した信号機を作っている会社――クレームというか,そういう問題があって、わざわざ作ってくださっている会社もあるというのがわかりました.

鈴鹿市の車両用LED信号の交換率が22%ということですので、残りの78%の信号については,是非,全ての人にとって視認性の高いものを使っていただくように,県や鈴鹿警察に要望していってほしいと思います。

この点よろしくお願い致します。

車に使われるLEDランプについては、これは各社メーカーごとに研究されていることだろうと思います.

車の町と言われる鈴鹿市で、また、燃料電池だとか、産学官の連携で「住んでよかったといわれるまちづくり」を進める鈴鹿市ですので、これを行政から、産業、車産業のほうに視認性のあるブレーキランプの色の使い方ということの研究ということを投げかけることはできないでしょうか。

こちらについても答弁をお願い致します。


4. 産業振興部長


それでは,私からは,LEDライトの黄色と赤の視認性の研究に関しまして,自動車産業の街として,産・学・官の連携で全国に発信できないかとの御質問につきまして御答弁申し上げたいと思います。

LEDの黄色と赤の視認性に関する自動車業界での研究,開発につきましては,日本自動車工業会によりますと,各自動車会社は,ブレーキランプやウインカーランプを保安基準に基づき製造しておりますので,基準を満たしていれば問題はないということでございますけれども,自動車各社は,様々な事象を視野に入れ開発しているものと考えているものの,その開発内容についでは把握していないとのことでございます。

また,本田技研工業株式会社 お客様相談センターでは,現在,そのような事象に関する問い合わせ等は、寄せられていないとのことでございましたが、同社の研究所での具体的な研究内容までは,把握していないとのことでございますので,本事象についで,同研究所に報告しておくとのことでございます。

この他,自動車メーカーによりましては,LEDの黄色と赤が識別できる可視領域の研究をされまして,ブレーキランプを製品化しているところもあるように開き及んでおります。

いずれにいたしましても,本市におきましては,「SUZUKA産学官交流会」などで研究・開発の環境は整っておりますので,議員ご提案の,LEDの視認性を確保する研究につきましては,ひとつには,「学」に研究者がいること,そして,二つには,研究者と共同開発できるΓ産」である企業があることが前提となりますけれども,Γ官」の役目として産学官の交流の場におきまして,このLEDの視認性の問題につきまして話題にしていきたいと考えておりますので,ご理解を賜りますようお願い申しあげます。


5. 後藤光雄


よろしくお願いしたいと思います。

実は今回のLEDの質問は、管轄は市ではなくて、警察であったり、県であったり、ということで,この質問をすることに悩みました.

しかし、次の2つのことにつながることだと思いましたので、質問をさせていただきました.

1つは色覚バリアフリーという考え方があるということです。

現代社会では、色による情報伝達が増えて,そこで使用される色も多彩かつ繊細さを増して、特定の方々の――色弱の方々の大きなバリアとなっていて、色覚バリアフリーの考え方は地下鉄の路線図や学校の教材など,公共的な社会基盤から進められているというふうにいわれています。

男性20人に一人という大きなグループの方々に不利にならない社会を実現するという意味において、「カラーユニバーサルデザイン」という言い方をするそうですが、カラーユニバーサルデザインを採用する企業や自治体も増えてきているということです.

ユニバーサルデザインという考え方に,色についてもカラーユニバーサルの発想を加えて、色覚のバリアを解消してほしいと願いをしたいと思います。

実は鈴鹿の小学校で、子供へメッセージへ伝えるそのメッセージの紙に文字が書かれていたんですが、その色使いが非常に識別しにくいいろんな色を使ってあるのを見たことがあります。

チョークやマジックの使い方についても、ぜひ配慮をして欲しいということを思ったわけです。

全庁的な取り組みで、カラーユニバーサルデザインということについて、意識を持って、取り組んでほしいというお願いがひとつです。

もうひとつは、「産学官」に関するのですが、松本市を視察に行った時に,交通安全施策の中に,事故が起こりますと,その発生後、直ちに事故現場に,市、警察、業者が集まって、道路の改修を含めた事故原因の検証を行って安全対策をしているということを視察してきたことがあります。

鈴鹿市も鈴鹿市や全国で起こる事故の分析をしている鈴鹿サーキットの交通教育センターがあります。

是非そういったところの力を借りて、すぐ対処できるように産学官一体で,しかも素早い対応のまちづくりをお願いしたい――これも全庁的な問題を「産学官」の力で解決していっていただきたいということで,質問をさせていただきました.

ノーマライゼーションの二つ目,バリアフリー生活館を鈴鹿市にもという質問に移りたいと思います.

加齢(年をとること)や、障害を持っても在宅生活の助けとなる福祉用具の展示や、改築をする際の参考となる機器・仕様のモデル展示館を鈴鹿市にも設けてほしいという意味の質問です。

先日、すずか倶楽部の会派報を出させていただきました。

会派活動のページに会派で視察に行きました佐世保市の「バリアフリー生活館」の視察のことを紹介してありました。

記事を紹介しますと「老いても家族の負担にならず、一緒に暮らしたい。自分のことは自分でしたい。家族と住む幸せを求める 当たり前の欲求を対症療法的な公助ではなく、自助努力できるように 支援をしているもので、道具の部屋(在宅生活に役立つ福祉用具615点を展示している)住まいの部屋(新築・改築の参考となる機器・仕様のモデル展示している)子供たちの学びや体験の場となる素晴らしい施設でした。」というふうに記事に載せたわけです。

実はこの記事を読まれた方から、会派室に電話が入りまして,「鈴鹿市にもこういったところがないでしょうか」というお尋ねでした。

お話を伺わいますと、家族の方が、事故にあわれまして、車いす生活を余儀なくされそうなので,そういったところで、ぜひ準備をしたいということでした。

不自由な方が在宅生活するのに便利な用具の展示だけではなくて、例えば、これも視察に行ったのですが、大牟田市のバリアフリー住宅士養成事業という、このバリアフリー住宅士というのは、社会福祉の考え方や、高齢者・障害者の身体機能、住宅改修の整備手法など一般的な増改築との違いやバリアフリー住宅に関する内容について所定の講習を受け、要介護者の身体に合わせた改修工事やアドバイスを行うことのできる福祉住環境に精通した建築関係実務者という位置づけをしているそうですが、一般の方もまた大工さん等の業者の方も大牟田市のような研修を受けてアドバイザーになれるということをやっているんですが、鈴鹿市はまだアドバイザーになるというところまでは、やって欲しいというふうに言いませんけれども、ぜひ新築、改築の際にモデルとなるそんな場所が欲しい――在宅生活するための福祉用具の展示とか、改築の参考になるモデル館が欲しいということで、現在,鈴鹿市はどういう状況になっているかということをお尋ねさせていただきます.


6. 保健福祉部長


それでは,私のほうからバリアフリー生活館を鈴鹿市にもという御質問に御答弁申し上げます。

加齢や障がいによって,日常生活に不自由がある人が,健康な人と同じように利用や使用ができるいわゆるユニバーサルデザインの福祉用具は,市内の在宅介護支援センター9施設がございますが、そのうち,8施設で展示コーナーを設けております。

展示品も施設によって様々でございますが,箸やスプーン,フォーク,食器などの食事用具,鍋やフライパン,包丁などの台所用品,おむつ,ポータブルトイレ,入浴補助具などの身の回り品,つえや車いす,リハビリシューズなどの移動補助用具,品揃えも豊富にやっていることで聞いております。

また,現物がなくても,カタログ等でどんなものかを確認し,介護施設に問い合わせをすれば,その製品の特徴や用途を聞くことができます。

次に,住宅の新築、増改築の相談についてでございますが,三重県が平成12年度から実施しております「ユニバーサルデザインアドバイザー養成講座」――これはユニバーサルデザインやバリアフリーの基本的な考え方やハード面での整備,介助知識等を有し,地域でリーダー的な役割を担う人材を育成することを目的にしておりますが,この講座を終了され、県に登録された「ユニバーサルデザインアドバイザー」という方がお見えになりまして,これは鈴鹿市内にも51名登録されて見える方がおります。

このΓユニバーサルデザインアドバイザー」として登録された方を中心に構成された,「ハートフル・アクセス」という団体が,鈴鹿市内にございます。

NPO法人を拠点として積極的に活動を行っていただいております。

バリアフリー等の啓発の一翼を担っていただいているということでございます。

また,本市では,社会福祉法人 けやき福祉会に対して,在宅障害者生活支援事業を委託しておりますが,その中のメニューの一つとして,建築士による住宅改修等の相談事業を実施しております。

そのほか,建築指導課におきましては,三重県建築士協会 鈴鹿支部の御協力により,建築土によるΓ住まいの相談窓口」を開設しており,そこでは,住宅のバリアフリー化や耐震改修など住宅に係る全般的な相談を受ける体制を整えております。

今後,高齢者や障がい者の方からの福祉用具や新築、改築の際のバリアフリー化のお問い合わせがあれば,さきほど,申し上げました,在宅介護支援センター等の社会福祉施設や「ユニバーサルデザインアドバイザー」,建築士協会の相談窓口等を御案内させていただいて,PRしていきたいと考えておりますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。

以上でございます。


7. 後藤光雄


ありがとうございます。

在宅支援センター9ヶ所のうち8ヶ所に身の回りのもの、品揃えが豊富で展示していただいているということでした。

また、アドバイザーも見えるということでしたけれども、困ったことが起こった時に、「さあ、じゃあ,どこへ行こう」とすぐ市民の方が分かるような広報も少し足りないのかなと思いながら聞いておりました。

在宅支援センター展示コーナーがあるということですが、品揃え豊富というのは、一体どのぐらいあるのか――佐世保の場合は、615点ということです。

1ヶ所に615点、しかも340点は貸し出しが可能で、例えば、高さ調整できる洗面台や、トイレも壁を動かして、色々な幅に調整できる模擬的な壁でいろんな幅を再現できるトイレもそこの生活館にあるわけです。

そして、車椅子を使ったりとか、その人に応じた改築などを目にすることができるです。

階段昇降機、天井走行式リフトも設置してあります。

要するに、お風呂を入る時の助けになるものも目で見えるわけです。

そのような、そこへ行けば、ほとんどのことをわかる――そういったような助けを求める人が「ここでわかるんですよ」というような,そんな発想でぜひ展示コーナーを1ヶ所に集めていただけないかなぁというようなことで、質問をさせてもらったわけです.

もう一つ佐世保市の素晴らしいところは、そこに子どもたちや学生が訪れて学び場としているだと思います。

佐世保は24万人の市ですけれども、建設された平成13年度から年間4,000人ほどがお訪れているそうです。

そのうちの約2,000人は研修団体者の方々の数です.

家族と一緒に住みたい、年老いた者は、在宅で介護して欲しいというふうに願うとするならば,それを受け止める子どもたちや、家族の人たちがそういったところで、こういったもので在宅ができるということを学ぶことはとても大切だと思うのですけれども,そういう体験学習を含めた場所を作りということについてはいかがでしょう。


8. 保健福祉部次長


佐世保市のバリアフリー生活館のような子どもや市民の学びの場のようなものが、鈴鹿市ではどのようになっているかというようなご質問だと思いますが,本市におきましては,加齢や障害によって日常生活にどのような不自由があるのかを知っていただくための学びの場の一つとして、鈴鹿市社会福祉協議会におきまして,市内の小中学校に月3回程度疑似体験ができる――これは高齢者の疑似体験でございますが――その用具の貸し出しを行っておりますほか,企業や各種団体等にも用具の貸し出しを行っております。

また,要望があれば,社会福祉協議会職員が用具の使用方法や,福祉用具についての説明等に出向いております.

このような疑似体験用具の貸し出し等のPRを積極的に行うとともに、市民の皆様の福祉に対するご理解を深めていただきたいと考えていますので,ご理解賜りますようお願い申し上げます。


9. 後藤光雄


ありがとうございました。

佐世保市には,観光地の九十九島を観光する遊覧船もあったんですが、そこの船の中の階段であるとか、トイレの手すりも非常に考えられておりまして、町を訪れる人にまでの気配りというものをすごく感じて、帰ってまいりました。

鈴鹿市も是非,人にやさしい街づくりということのために、考え方を一歩進めて、お願いすれば来てくれる・教えてくれるとかいうのではなくて、困った人がその時に知恵になるような、助けになるような、場所作りをして欲しいというふうに思います。

家族の繋がりということ、在宅でということが、非常に大切な世相になっているというのは先日の日曜日の秋葉原の悲しい事件を見ても、感じました。

人に危害を加えるという行為にどうして、ブレーキをかけられなかったのか.

彼の気持ちがサイトに書かれているわけですけれども、話をする友達や、先輩や、恩師や家族の方々、心休まる場所がなかったのか、というふうに思うわけですけれども、家族を思いやる気持ちづくりにつながるということで,是非もう一歩進めたそんな取組をお願いしたいと思います。

何も新しい箱物を作れと言っているわけではありません。

市に市民体育館があります。

その二つの体育館をつなぐ大体館、小体館をつなぐ渡廊下の2階にスペースに,例えば、そういったスペースを作るとか、4月にオープンした医療科学大学 薬学部本館の4階が使われていないわけですけれども、そういったところや,市内の大学の力、また学校、小中学校の余裕教室を充てるとか、そういったことも知恵と工夫で、ぜひ鈴鹿市にもそういた場所を設けて欲しいというお願いをしたいと思います.

質問の大きな2番目「子どもたちの居場所づくりについて」に移りたいと思います。

子どもたちが自立できるような学校外での取組について質問をさせていただきます。

最近の子ども像を語る時に、学力の低下、また体力不足、気力のなさ、コミュニケーション能力の不足、等をよく耳にします。

この状況を解決するために、学校や文部科学省は学習指導要領を見直して、授業数を増やして、教員の数を増やして、相談員を設けて、というふうに,対症療法的だという感じはしますが、多くの施策をして下さっています。

しかし、その為か、子どもの教育を全て学校に依存する親も増えているような気がします.

又、少子化という社会の中で、兄弟が減って,異常に手をかけられすぎて育てられている子も多くなっているような気もします。

本来、子どもが育つのに必要な子ども同士の肉体的、精神的なぶつかり合いということが体験しにくい環境となっているのかな。

何をしたらいいか、自分で考えられない指示待ちの子どもや、一人でテレビの前で多くの時間を過ごす子ども、顔の見えない相手とのメール、ゲーム等のバーチャルな世界に没頭する子どもなどがどんどん増えてきてしまっているように感じています.

もちろん、そういう子ばかりではないということは承知しております。

しかし、そういう子は増えてきて、将来の鈴鹿市を担う、今の子どもたちに対する危惧を感じているわけですけれども、学校外、子どもたちの居場所作りについて,鈴鹿市の取組をお尋ねしたいと思います。

お願いします。


10. 市長


それでは,後藤議員の御質問に,御答弁申し上げます。

「子どもたちの居場所づくりについて」でございますが,近年,少子化が進む社会にあって,次世代の担い手である子どもは,社会の大切な宝であります。

このような中,国におきましては平成18年に教育基本法が改正され,教育の目標が,より具体的に示されるとともに,新たに,学校教育(「家庭教育」の間違い)の重要性を唱え,学校・家庭及び地域住民の相互の連携協力とそれぞれが担う役割と責任が明記されました。

本市では,青少年が自らの責任を自覚し,誇りと希望を持った,やさしく,たくましい人間として成長することを願って,平成9年10月1日に青少年健全育成都市宣言を行い,この願いを実現するため鈴鹿市青少年育成市民会議や,各町民会議をはじめ多くの関係機関・団体の協力を得て,健全育成事業に取り組んできたところでございます。

さらに,未来を拓く心豊かで,たくましい子どもの育成を図るため,平成17年5月l3日に鈴鹿市青少年対策推進本部を設置しまして関係機関・団体や市民の代表の皆様からご意見やご指導をいただきながら,地域全体で子どもを守り,育てる気運を高め様々な施策を行って参りました。

その施策の一環として子どもたちが地域社会の中で,心豊かで健やかに育まれる環境づくりの推進を目的とした,「放課後子ども教室推進事業」及びΓ放課後児童健全育成事業」いわゆる「放課後児童クラブ」への取り組みがございます。

子どもたちの安全で安心な居場所づくりにつきましては,地域の皆様のお知恵を得ながら,今後も取り組んで参りますのでご理解を賜りたいと存じます。

なお,詳細につきましては,それぞれの担当部長から答弁をいたさせます。


11. 文化振興部長


それでは私から,子どもの居場所づくりの詳細についで御答弁申し上げます。

近年,青少年を取り巻く環境は,ますます厳しいものがございます。

毎日のように,新聞やテレビで報道されていますが,児童虐待や少年非行,或いは,子どもたちを狙った凶悪な犯罪,さらには,痛ましい交通事故などが多発しております.

少子化の時代にあって,大変残念な社会問題となっております。

今後,子どもたちの安心・安全な居場所づくりを推進するとともに,自立性を促し,健全育成につなげていくことが重要と考えます。

先ほど,市長の答弁にもございましたが,鈴鹿市少年対策推進本部では,鈴鹿の子どもを心豊かで,たくましい子どもに育成していくために,3つの基本理念を掲げております。

  1. 学校・家庭・地域・関係機関が,互いの役割を果たしつつ,特色のある体験活動等を通した健全育成の取組みを地域ぐるみで推進する。
  2. 大人も青少年とともに,コミュニティ活動や家庭教育の充実に努める。
  3. 青少年が,自らの力で未来を拓く意欲をもち,社会の変化に対応できる人間として,成長するよう支援する。 

でございます。

この理念に沿った重点事業として,放課後子ども教室推進事業がございます。

これは,各小学校区内全児童を対象にした放課後における小学生の安全で安心な居場所づくりを目指したもので,平成19年度からの新規事業として,公民館を主会場に取り組んでおります.

本年度も,清和,郡山,白子の3小学校区において,5月に開級することができました。

参加登録児童数は,清和で33人,郡山で56人,白子で56人となっております。

また,学年別による構成比は,低学年が80パーセントを占めております。

教室のメニュー内容でございますが,低学年の子どもが中心ということで,簡単な 工作や おやつ作り,また,将棋,カルタ,竹馬,紙飛行機,縄跳び,などを取り入れるなど,子どもたちが飽きないように工夫もしていただいておりまして,参加児童や保護者からも,一定の評価が得られているものと考えております。

また,教室の運営体制でございますが,地域住民のご協力をいただき,各教室毎に,コーデイネーター各l人で合計3人,安全管理員は,3教室で合計51人の皆様にご活躍いただいております。

皆様,ボランティアとして登録いただいておりまして,教室開催のための打ち合わせ会議,学習メニユー検討会議や,参加児童の保護者を対象にした説明会など実施いただいております。

ボランティアの方々は,活動中の事故防止に対する注意喚起,児童の体調変化等に対する配慮など,教室開催中の緊張や御苦労は大変なものがございますが,ボランティア自身が,子どもとの触れ合いを通し,喜びや楽しみを見い出しながら,積極的に取り組んでいただいております。

なお,コーディネーター及び安全管理員の人材育成については,県の担当課が主催する研修会への参加や,それぞれが実施する教室の運営について,情報交換会や反省会を定期的に実施しており,事業への推進に努めているところでございます。

なお,本年度につきましては,さらに1校区での開設を目指し,全4校区での取り組みに努めて参りますので,ご理解をいただきますようお願いいたします。


12. 保健福祉部長


それでは私からは,学校外での取組のうち,放課後児童クラブについてご答弁申し上げます.

現在,本市には公設民営として14クラブ,民設民営として13クラブ,合わせて27の放課後児童クラブがございます.

児童数としましては1099人が登録をしていただいております.

放課後児童健全育成事業といたしまして,昼間の留守家庭の概ね10歳未満の児童を対象といたしまして,衛生と安全が確保された遊びと生活の場を与え,児童の健全な育成を図るという児童福祉法上の事業として位置づけられているものでございます.

実施にあたりましては,基準が厳格に定められているというものではございませんでして,実施施設や運営スタイルにつきまして,地域の実情に応じた弾力的な取組が図られるものとなっております.

各児童クラブにおきましては,地域の実情やクラブの規模,施設の状況などを踏まえ,独自の保育目標・事業計画・運営方針などを作っていただき,安全にのびのびと遊び,生活を通じて仲間づくりができるよう,努力をしていただいているところでございます.


また,設置個所につきましては,現在すべての小学校区,30校区でございますが,その全ての小学校区に設置をするという目標を掲げておりますが,地域の実情に応じ,これも柔軟な対応を図ってまいりたいと考えております.

なお,今年度新たに開設されました放課後児童クラブといたしましては,若松小学校区放課後児童クラブと稲生小学校区放課後児童クラブの2ヶ所を開設していただいております.

以上を答弁とさせていただきます.


13. 後藤光雄


大切な子どもたちを守るために、放課後子供教室推進事業の拡大に尽力いただいていることはよくわかりました.

確かに、今の説明で27クラブ1099人のクラブ員ということですが、確か、一万2千人弱の小学生がいると思うんですが、1割弱ということですね.

スポーツ活動とかで、ボランティアの方々の力を借りて,放課後のそういう活動の場所があることも承知しております。

しかし、子どもの安全な育ちを守る大切さということ,受け入れる場所を作ってくださっているのはわかるのですけれども,本来子どもを成長させてくれた遊び場とか遊び仲間がなくなっているのではないかというのが心配でなりません。

自我を確立するためには,育つ環境が大きな影響を与えます。

家族の状況であったり、兄弟の有無、気候であるとか、風土、それからどんな遊びをしたか、どんなところで育ったか、どんな体験したかということが人格の形成に影響を与えるわけですが、安心の名のもとに育つ環境の一部を奪ってしまわないかということも心配なので、そういう子どもたちが自ら育つ環境を残しながら、子どもたちを見守っていくという姿勢が必要ではないかと思います。

特に、高学年子どもたち,それから中学生も含めて、どこで、どう過ごしているのかを見えにくい世の中になっていますので、学校から戻ったら、子どもたちの歓声があちらこちらで聞こえるような街づくりを市民全員で取り掛からなければればいけないのではないかなというふうに、また、それを市が是非,引っ張っていってほしいというふうに思います。

学校教育においても、かつて勝敗のないゲームを取り入れたり,順位をつけない運動会であるとか,また、評価も相対評価で,成績偏重な個人評価で育ってきた世代が今の子どもたちの親の世代にあたるのかもしれません。

鈴鹿の子どもたちを育成するにあたって、是非,鈴鹿ならではの教育をしていってほしいと,私,前からお願いをしているのですが,ひとつ例を挙げます。

鼓ヶ浦中学校は、「明日も来たいと思う学校づくり」をテーマに学校運営をしてくださっているそうです。

高校の例で、ちょっとずれるんですが、私の知る私立の高等学校ですけれども、「楽しくなければ学校じゃない。面白くなければ授業じゃない」というテーマを掲げているところががあります。

「学校の目的は子ども一人ひとりの自立のお手伝いすることだ。卒業したら親のすねをかじらずに自立することができるように学校にいる間に支援をしよう」というふうに言っているわけです。

義務教育の子どもですけれども、是非,そういったところへつながるようなふうにもっていってほしいと思います。

鈴鹿市教育方針である「未来を拓く心豊かでたくましい子どもをはぐくむ」ために、仲間とともに切磋琢磨しながら育ちあう場所づくりを実現してほしい。

それが、「鈴鹿で子育てをしたいんだ」、「鈴鹿に住みたいんだ」、「鈴鹿で働きたいんだ」ということにつながっていくというふうに思いますので,鈴鹿の子どもの育成に、鈴鹿ならではの姿勢で、スタイルを作りあげてほしいというふうに思いますけれども,教育長のお考えを述べていただきたいと思います。


14. 教育長


子どもの居場所づくりで,いろいろ教えていただきました.

私の方は,まずは,私たち学校教育に携わる者が,子どもたち一人ひとりをかけがえのない存在である,かけがえのない命であることを深く認識して,そのことを,機会あるごとに子どもたち自身に伝えること,そして,子どもたちが「学校に来て良かった」,「私もわかる」,「自分もできる」,「私も人の役に立つんだ」,そういうことから「学校が楽しい,明日も学校に来たい」,いわゆる学校を子どもたちの居場所として実感できるように,これからもそういった環境づくりに努めて参りたいと思います.


15. 後藤光雄


ありがとうございました.

子どもというのは,例えば,自主管理をするようなところ,そういう機会を与えれば,どんどん自分達の力を発揮していってくれるというふうに私は信じております.

是非,子どもたちが自分の力で自分の生きる生き方を掴めるように,学校教育,また生涯学習を含めて,子どもたちを見守っていってほしいと思います.

よろしくお願いします.

ありがとうございました.


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