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■平成27年3月4日   要約  議事録

■■■平成27年3月定例会 (3月4日)

 

1. 伊勢型紙の将来について
質問 市の財産でもあり、窓口の一本化をお願いしたいと思う伊勢型紙ですが、伝統産業会館に関わる産業振興部、伊勢型紙資料館に関わる文化振興部、それぞれ伊勢型紙の技術・文化を守り伝えていく為に、今、しなければならないことは何だと考えますか。
答弁 文化振興部としては、伊勢型紙技術保存会が、国庫補助事業として取組む、技術を継承する人材の育成、技術の保存に不可欠な原材料と用具の確保、そして文化財としての価値の維持、に国・県・市が一体となり支援をしている。

産業振興部は、産業として生業が継続・発展していく為には、高度な技術を要する型紙を復刻し展示・啓発に活用した販路拡大と、後継者の育成が急務と考え、彫刻士の後継者育成から伝統工芸士の育成に取組んでいく。

2. 学校の土曜日授業の実施について
質問 学校週5日制が定着して10年以上が経っている今、なぜ鈴鹿市が土曜日授業に踏み切るのか、試行された26年度の実施結果は検証されたのか。また子どもの居場所に関係している関係団体への周知連絡は行ったのか。
答弁 学校,家庭,地域の三者が連携し、役割分担しながら学校における授業、地域における多様な学習や体験活動の機会の充実などに取り組むことにより、土曜日の教育環境をこれまで以上に充実したものとすることが目的であり、学校運営協議会で子どもたちの生活の実態や地域にあった取組等について検討を進めていく必要があると考えております。

土曜の過ごし方のアンケートの回答で各種関係団体の把握を行い教育委員会事務局が直接出向いて、本市の実施内容について説明をしたり、文書を配布したりして、御協力のお願いをさせていただきました。

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■平成27年3月4日   要約  議事録

1. 後藤光雄 2. 文化振興部長 3. 産業振興部長 4. 企画財務部長 5. 後藤光雄 6.文化振興部長 7. 産業振興部長 8. 後藤光雄

9. 教育長 10. 後藤光雄 11. 教育長 12. 後藤光雄 

■■■平成27年3月定例会 (3月4日)

1. 後藤光雄


議席21番、すずか倶楽部の後藤光雄です。

通告に従いまして、「伊勢型紙の将来について」と、「学校の土曜日授業の実施について」質問をさせていただきます。

まず、伊勢型紙の将来についてですが、皆さんは、伊勢型紙と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

柿渋によって張り合わせた美濃和紙を台紙として、彫刻刃で図柄を彫り、着物などの生地を一定の柄や紋様に染色するために使われる、伊勢型紙ですが、額に入ったものを思い浮かべたり、ランタンや襖に張られたものを思い浮かべる方もみえるでしょう。

着物の柄を連想したり、型紙を使って染めているシーンを思い描ける人が、今はどのくらいになってしまったのでしょう。

歴史を紐解くと、室町時代(1336年〜1573年)末期にはすでに生産されていたそうです。

つまり1500年ころですね。

江戸時代(1603年〜1868年)には、徳川御三家の紀州藩の庇護を受けて発達したといわれています。

最盛期の関東大震災(1923年)、そのころ、小学校教師の月給が50円の時代に良質の型紙を生産する職人は300円の月給をいただいていた。

それほど景気が良かったとも言われています。

昭和30年(1955年)、重要無形文化財に指定され6名の職人さんが重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝として認定され、昭和58年(1983年)には当時の通産省の伝統的工芸品の指定を受け、平成5年(1993年)、伊勢型紙技術保存会が重要無形文化財「伊勢型紙」の保持団体に認定されています。

現在、その型紙の魅力、技術の高さ、ヨーロッパに流れた型紙が与えた影響などを、ジャポニズムと紹介された展示会なども開かれ、鈴鹿に伊勢型紙を見に訪れる方もみえます。

伝統産業会館や伊勢型紙資料館で、その歴史や、彫りの種類また美術工芸品や家具などへの使用も見ることができますが、その鈴鹿を代表する伊勢型紙に関わる行政は、重要無形文化財に指定されていることから、文化課が想像できますし、伝統工芸品として指定されているので、産業政策課や商業観光課も関係するでしょう。

また、国が打ち出した、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の推進本部として、シティセールスを担当する企画課も伊勢型紙について大きく関係していると思いますので、それぞれの担当部局の伊勢型紙についての関わりと、伊勢型紙の将来についてのお考えをお聞かせください。


2. 文化振興部長


それでは、私からは、後藤議員の「伊勢型紙の将来について」の御質問のうち文化振興部としての考えと取組等につきまして、答弁申し上げます。

伊勢型紙は、国内だけでなく海外からも注目を集める本市の重要な文化遺産であります。

型紙のデザインは、19世紀に海外に渡って以来、欧米の芸術活動に大きな影響を与え続けてきました。ドイツのドレスデン工芸美術館では、先月末まで「Logical Rain 雨の形跡(けいせき)」と題した展覧会が開催されておりました。

また、2012年には「型紙style」展と題した展覧会が京都・東京・三重で開催され、伊勢型紙デザインの影響を受けた作品の数々が紹介され、その重要性は国内にも広く知られるようになりました。

さて、その伊勢型紙を生み出してきた技術につきましては、先ほど、議員からもご紹介いただきましたように、昭和30年に、「伊勢型紙突彫、道具彫、錐彫, 縞彫」及び「糸入れ」の技術が重要無形文化財に指定され、南部芳松氏をはじめ6名の方々が、いわゆる人間国宝として認定をされました。

その後、平成5年には、「伊勢型紙」が国の重要無形文化財に指定されるとともに伊勢型紙 技術保存会が、全国で12番目にあたる重要無形文化財 保持団体に認定をされました。

指定文化財としての伊勢型紙は文化財保護法第2条第1項第2号に規定される無形の文化的所産で我が国にとって歴史上 又は 芸術上 価値が高いものとして位置づけられており、将来に向け、国民の貴重な財産としてその保存 及び 活用に努めていかなければならないと認識をしております。

本市といたしましてはこの貴重な無形文化財 伊勢型紙の彫刻技術を保持する 伊勢型紙 技術保存会が進める彫刻技術の伝承、すなわち、後継者育成への取り組みに対し長期的かつ継続的な支援を行うことが重要な課題であると考えております。

そこで、後継者育成に必要な予算的支援をはじめ、伊勢型紙技術保存会の運営に対しても、指導・助言的な支援を行っているところでございます。

今後も、このような支援を継続的に行っていくことが、世界的にも注目される伊勢型紙を将来に残していくことにつながるものと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。


3. 産業振興部長


私からは、「伊勢型紙の将来について」の御質問のうち産業振興部としての考えと取組等につきまして答弁申し上げます。

伊勢型紙は、1000年以上の伝統を誇る地場産業であり、その地場産業から生み出される伊勢型紙は、伝統的な技術又は技法により製造されることから昭和58年に国の伝統的工芸品に指定され、伝統産業として発展してまいりました。

 今日、生活様式が変化する中、着物離れが進み、染め型紙の需要が狭まる一方で職人の高齢化等により、伊勢型紙を取り巻く環境は、厳しい状況にあります。

しかしながら、伊勢型紙は、本市固有の貴重な地域資源であり、将来に向けて伝統産業として守り、育てていく必要があると考えています。

こうしたことから、業界の振興を図るべく伊勢形紙協同組合など関係団体が、伊勢型紙を地域団体商標にする取組みを支援し、平成21年8月に地域団体商標いわゆる地域ブランドとして登録され、類似商品の差別化を図っています。

 また、伊勢型紙の啓発を図るイベントの開催、生活の多様化に対応した型紙の新しい活用を図る伊勢型印伝などの商品開発や大都市での展示会による販路の拡大等様々な支援をさせていただいています。

 今後につきましても関係団体の皆様と積極的に協議、連携し、将来を見据えた商品開発や販路開拓を進める一方で後継者の育成を図り、地域資源としての伊勢型紙が、産業として自立・継続できるよう取り組んでまいりたいと考えています。

次に、「観光振興としての伊勢型紙について」でございますが、伊勢型紙は本市をPRし、観光誘客を促進するため、非常に重要な資源であると考えています。

このことから、例年開催されます、「匠の里・伊勢型紙フェスタ」では、近畿日本鉄道が実施されます、「近鉄ハイキング」と連携し、より広範囲で、より多くの方々に参加いただけますよう啓発・告知を行っています。

今年度は、ハイキングのコース名を「伊勢型紙 匠の里フェスタ フリーコース」として、開催いたしました。

 また、鈴鹿バルーンフェスティバルでは、毎年、大会の優勝から第3位の方に贈られます、市長杯の賞状を伊勢型紙で作成していますので、全国から参加されますバルーン関係者の皆様には、伊勢型紙に親しみをもっていただき、大変ご好評を得ています。

 なお、一般社団法人鈴鹿市観光協会では、常時、伊勢型紙の展示と販売を行っており、合わせて、本市と連携しながら、「鈴鹿8時間耐久レース」「F1日本グランプリ」などの主なモータースポーツの会場や「三重県観光キャンペーン推進協議会 北勢地域部会」が実施します、桑名市や亀山市のイベント会場で伊勢型紙のパンフレットを配布し、このようなイベントの情報発信をホームページなどで行うことで、伊勢型紙を本市の観光振興に利用しています。

 今後も本市を代表します観光資源の一つとして、伊勢型紙を活用してまいりたいと考えていますのでご理解くださいますようよろしくお願いします。


4. 企画財務部長


私からは、「伊勢型紙の将来について」の御質問のうち企画財務部としての考えと取組等につきまして、答弁申し上げます。

本市では、平成19年7月に策定いたしました本市のシティセールス戦略である「すずか ブランド と・き・め・き 戦略」に基づき、その基本方針である「ネットワークづくり」と「鈴鹿ブランドの創造」に向け、全庁的にシティセールスを推進しているところでございます。

伊勢型紙に関する主な取組といたしましては、鈴鹿の「まち」全体のイメージを印象付けることができるブランド創造の方策の一つとして、都市イメージキャッチコピー「さぁ、きっともっと鈴鹿。海あり、山あり、匠の技あり」を、市制施行70周年の平成24年度に作成しております。

この都市イメージキャッチコピーの「海あり、山あり、匠の技あり」のフレーズには、先人の方々が培った鈴鹿らしい貴重な地域資源などを活用し、新たな魅力を発見するとともに、今後のまちづくりの契機につながる地域に対する意識の高まりへの期待などが込められております。

 特に、キャッチコピーの中の「匠の技あり」は、本市が誇るものづくり技術とともに、伝統工芸である「伊勢型紙」や「鈴鹿墨」の技術が、本市にはしっかり引き継がれ、存在していることをアピールすることを意識して作成されております。

 そして、このキャッチコピー作成後は、本市の強みでもある地域資源の、かぶせ茶、鈴鹿抹茶など数ある鈴鹿産品とともに、県外・首都圏PRイベントなどを通して、都市イメージキャッチコピーを活用しながら、伊勢型紙も積極的に発信しているところでございます。

 また、「ネットワークづくり」の一環として取り組んでいるシティセールス特命大使の委嘱に際しましては、これまでも伊勢型紙を用いた委嘱状をそれぞれの大使に交付し、委嘱の記念品にも活用するほか大使の名刺に型地紙を使用したりして、伊勢型紙が、本市の誇る伝統工芸であることを大使からも発信いただけるよう、情報ソースとして提供もしております。

 今後も、都市イメージキャッチコピーと一体となった本市の魅力や地域資源の発信は、有効なことと考えておりますので、様々な機会を活用して、伊勢型紙を発信し、引き続きシティセールスに積極的に取組んでいきたいと考えております。

次に、まち・ひと・しごと創生での伊勢型紙を活用したまちづくりの点についてでございますが、本市が、将来にわたって持続可能なまちづくりを実現していくためには、しごとをつくることや、新しい人の流れをつくること、結婚・出産・子育ての支援など、国のまち・ひと・しごと創生に係る総合戦略に沿って、本市の特色や地域資源を活かした施策を展開していくことが重要と考えております。

 このため、平成27年度中に、本市の総合戦略を策定する予定としておりますが、本市を代表する地域資源の一つでもあります伊勢型紙につきましても、まち・ひと・しごと創生に関連した施策を展開することにより、伊勢型紙の振興、並びに、本市の魅力の向上、そして活力の増進に繋げていくことができると考えられます。

例えば、白子地区の旧伊勢街道沿いには、本市を代表する伝統工芸である伊勢型紙と鈴鹿墨を紹介する伝統産業会館や伊勢型紙資料館もあり、街道を歩く人を呼び込み、伊勢型紙を始めとする本市ならではの地域資源に関心をもっていただく方を増やすことで、新たな商機を生み出すような取組も、伝統産業の活性化につながっていくものと考えております。

総合戦略の策定に当たっては、このような取組も含めて、まちの魅力発信・拡大につながり、訪れていただく人、住んでいただく人の増加を伴い、地方創生の好循環の流れを生み出していけるよう検討していきたいと考えております。


5. 後藤光雄


文化振興部の答弁は、伊勢型紙技術保存会が進める彫刻技術の伝承・後継者育成が重要で長期的かつ継続的な支援が必要だと認識している、という内容だったと思います。

産業振興部は、産業振興の立場では着物離れが進み、業界の状況は厳しい。職人も高齢化をしており、将来を見据えた商品開発や販路拡大を進め、産業としての自立・継続できるようにすることで後継者の育成を図りたいというお答えだったと思います。

観光振興としては、鈴鹿に人を呼び寄せられる一つの資源。バルーンフェスティバルの賞状を伊勢型紙で作成し好評を得ている。今後も観光資源として活用できるということです。

彰状の使用については、もっといろんな場面で使っていただきたいなと私も常々思っておりました。

企画財務部のお答えは、シティセールスの観点から都市イメージキャッチコピーの「匠の技あり」と一体となった、魅力や地域資源としての発信をしてシティセールスしていくと。まち・ひと・しごとの創生でも、訪れていただく人、住んでいただく人の増加を伴う地方創生の好循環の流れを生み出せる取り組みをしていきたい、というこだったと思います。

巧みな技術の保存という観点の取り組みも、伝統ある産業としての継承も、鈴鹿市に訪れていただく観光ツールの一つとしても、大切なものだとお考えいただいていることが分かります。

伊勢型紙が将来も鈴鹿の歴史を伝える産業として生き残るために必要なことは何でしょう。

今、何をどうしたらいいのでしょうか。

文化振興部、産業振興部のお答えをいただきたいと思います。


6. 文化振興部長


それでは、私からは、「伊勢型紙の技術・文化を守り伝えていくために、今しなければならない事は」の御質問について、文化振興の面から答弁いたします。

国の重要無形文化財に指定されております伊勢型紙の彫刻技術の習得には、長い年月とたゆまぬ研鑽が必要でございます。

現在、重要無形文化財として伊勢型紙の彫刻技術を保持する団体で国に認められているのは伊勢型紙 技術保存会のみでございます。

同保存会は、彫刻四技法と糸入れ作業で高度な技を習得している会員16名で構成されておりその内訳としましては、突き彫り部門で7名、錐彫り部門で2名、道具彫り部門で4名、縞彫り部門で2名、糸入れ作業で1名でございます。

現在、その会員が講師となり伊勢型紙技術の後継者育成にむけて、 後継者となり得る17名の受講生に対し、彫刻技術を伝授する伊勢型紙伝承講座をそれぞれの部門ごとに年間で70回ほど実施いたしております。

一方で、伊勢型紙技術保存会 会員の研鑽として彫刻技術を練磨する必要があることから江戸時代から明治期にかけての代表的な図柄を使用し、指定文化財としての要件を満たすことができるような作品製作に取り組んでおります。

また、それらの作品に対し、指定文化財としての要件に合致したものであるかを検査するため、外部の学識経験者を含めた方々、8名で構成する検査委員会を設置して、検査委員による厳しい検査を受け、さらなる技術の向上にむけた取り組みも行っているところでございます。

さらに、研鑽した技術の成果を公表する場として毎年1回、市内外において、製作した作品の公開 及び 製作実演を披露する展示会を開催してたくさんの方々にご覧いただく機会を設けて、感想をいただいております。

このほか、高度な技術を伝承する上で不可欠である原材料や用具の確保にも取り組んでおり文化庁より調査官を招聘し、指導助言も仰いでおります。

伊勢型紙の技術や文化を守り伝えていくためには、技術を継承する人材の育成、技術の保存に不可欠な原材料と用具の確保、そして文化財としての価値の維持が最も重要と考えております。

現在、これらの取り組みにあたりましては、伊勢型紙技術保存会が、国庫補助事業の採択を受けて行っており、国・県・市の行政一体となり、支援をしております。

今後はさらに、長期的に安定した事業となるよう国・県への働きかけを継続し、重要無形文化財である 伊勢型紙の保存に努めてまいります。

一方、伊勢型紙の歴史に関わる貴重な資料の保存にも努めており、昨年4月には、江戸時代の古代型紙や古文書をはじめ、図案集、型の見本帳、寺尾家の裃など「寺尾家関係歴史資料」1013点を市指定文化財として指定し、今後、伊勢型紙資料館において、順次公開をしております。

このように、重要無形文化財である伊勢型紙のみならずその関係資料も含め、保存と活用に努めておりますので、よろしくお願い申し上げます。


7. 文化振興部長


 私からは、「伊勢型紙の技術・文化を守り伝えていくために今、しなければならない事は」の御質問について、産業振興の面から答弁いたします。

 伊勢型紙が産業として継続し、発展していく上では、商品販売額の拡大と後継者の育成が、急務であると考えています。

このため、まず必要となる販売額の拡大に向けて伊勢形紙協同組合を始めとする業界関係団体の皆様と協議しました結果、染め型紙の評価を再認識し、高度な技術を要する古代型と呼ばれる型紙を復刻し、販路拡大や展示、啓発に活用する取組みを始めました。

この結果といたしまして、三重県の地域づくり支援補助金を活用し平成25年度から今年度にかけて伊勢型紙の古代型の復刻事業に取り組み、復刻を果たしています。

今後は、古代型を活用して伊勢型紙の啓発や販路拡大を積極的に支援してまいります。

 次に伝統産業として継承していく上では、後継者の育成は必要不可欠であり、伊勢形紙協同組合が、未来に技を繋ぐために彫刻士の育成に取り組むことになり、選考の結果、女性二人の彫刻士の育成が始まりました。

 今年度は、緊急雇用創出事業を活用し彫刻士の後継者育成事業を実施していますが、今後は、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づく伝統工芸士の育成に向けて取り組んでまいりたいと考えています。

 このように徐々にではありますが、産業育成に向けて着実に取組みが進んでいます。

そうした中、近年、日本の伝統文化が、国内外を通じて見直されていることを受け、伊勢型紙の価値を再興し、磨き上げ、伝統産業として振興していくための諸施策を進めてまいりたいと考えておりますのでご理解くださいますよう、お願いいたします。


8. 後藤光雄


ありがとうございました。

文化振興部は長期的に守っていくには、人材の育成、技術の保存に不可欠な原材料と用具の確保、文化財としての価値の維持が重要だと捉えていると。

産業振興部は商品販売額の拡大と後継者の育成が急務。つまり、職人さんが食べていける状況を、急いで作らなければならない、ということだとお考えいただいているということでよろしいでしょうか。

伊勢型紙にかかわる当事者であったり、組合の努力なくては将来への継承はかないませんが、現在、錐彫り、突き彫り、道具彫り、縞彫りという伝統的な彫ができる人の高齢化も進み、危機的な状況になりつつあるとも聞いています。

文献によると、

江戸時代には武家の公服に用いる裃に応用され、将軍や大名が各自専用の紋様を定め、それを留柄、定め紋と称した。たとえば将軍徳川綱吉の松葉小紋、前田家の菊菱、島津家の鮫小紋、浅野家の霰(あられ)小紋など、家を象徴するものとなった

とあります。

また、

宝暦(1751年〜1763年)には小紋の裃が流行し、江戸城内では登城した大名たちが自国の小紋の精巧さを競う風潮も生まれた。江戸小紋は型紙を使って染めるのが特徴であるが、この型紙は江戸で作ることが出来ず、もっぱら伊勢に注文していた。

もちろんこれは鈴鹿のことだと思います。

現在は染め職人より型紙職人の後継者不足が江戸小紋の問題となっている。

と文献にあります。

「鈴鹿の道は世界に通ず」

と言ったのは本田宗一郎さんですが、まさに

「鈴鹿の型紙は、日本中とつながっていた」

ということだと思います。

3月1日の朝日新聞グローブという折込みで入っている新聞なんですが、そこに「着物に明日はあるか」という特集が組まれていました。

表題は「加速する着物離れ、縮む市場」の見出しで、

1982年に2兆円の着物業界の売上高、それが、2012年には10分の1の2000億円まで落ち込んだ。

そして「ドイツ100年前の型紙16000点を保管」という見出しで、先ほど紹介されましたけれどもドイツ東部のドレスデンの工芸博物館に16000点が保管されており、そのうち140点の展示会が開かれた。

「そして、いま世界が着物を再発見」という見出しで、海外での活用が紹介されています。

日本が明治維新で武士がいなくなり、武士の正装である裃に使う型紙が不要になり、染物師らの手元に残った型紙が流出したためとみられる。

当時のヨーロッパでは、繊維産業が盛んで、フランス、イギリス、オーストリアでも多くの型紙が発見されている。

ドイツのドレスデンの16000点の型紙は、工芸学校で教材として使われたのではないかとみられている

と書かれています。

また、世界屈指の高級カーペットメーカー「ブリントンズ」は、日本の型紙のデザインをもとに、完全オーダーメイドの「katagami」シリーズを2007年に売り出し、世界中の高級ホテルや空港のラウンジなどで使われている、ともあります。

決して、お先真っ暗な型紙ではないのではないでしょうか。

「全国の留柄集」――大名がそれぞれに使った柄ですが――のような資料がないかと徳川美術館にも尋ねました。

ありませんでした。

でも、行政の力を借りれば、全国に歴史をたどって情報を集める事も、民間が行なうよりも効率良くできるのではないでしょうか。

型紙で染めた着物や、布地のブランド化が必要だとも思います。

カーペットの成功に見る、繊細なデザインを1インチ角、2.5センチメートル角に900もの小さな点がある紋様を生かす布地を広めていく事、写真型ではなくて型紙で染める所に価値観を持たせることができたら、産業としての復興も可能ではないでしょうか。

鈴鹿に、彫りのデザインと染める様子、そしてその製品を並べて、販売する場所を作れないか、訪れる人に見ていただいて、買っていただける、そんな、型紙センターのような所ができないかとも思います。

また、センターのように一箇所に集めることでなくて、街並みとしてそういう対応も可能だと思いますが、これには、行政の判断や、住民の協力が必要です。

まち・ひと・しごと創生総合戦略の一つとして、「歴史と技術・文化の継承を考えたまちづくりの実現」をお考えいただくいい時期がやってきたと思います。

それには、関係3課のお話を聞きましたが、縦割り行政から脱皮し、たとえばまちづくり課の型紙係であるとか、墨係であるとか、シティセールス課であるとか、新しく設置しなおしてですね、国内、海外からの観光集客、日帰り的でない滞在的な集客も可能にしていけたらと考えます。

現場の後継者問題は、危機的状況ですぐ取り組む必要がある、と感じています。

少しになってしまった職人さんがみえる今こそ手を打たなければ、文化財だけの伊勢型紙となってしまいます。

市長、ぜひともプロジェクト化してでも、取り組んでいただいて、型紙の将来を明るくしていただきたいとお願いをして、次の質問に移りたいと思います。

2:学校の土曜日授業の実施について

今年になって、ある小学校の父兄から

「27年度から小学校の土曜授業が毎月第3土曜日に実施されることになった」

との情報を頂きました。

文部科学省が、土曜日に授業を行うことを認めたというニュースは聞いていましたし、鈴鹿においても平成26年度からいくつかの学校で試行していくという話を聞いていましたが、試行したのであらば、その実施した結果の検証が行われて、その報告があるものだと思っていましたので、少々驚きました。

学校の週5日制は、子どものたちの生活全体を見直し、ゆとりのある生活の中で、子どもたちが個性を生かしながら豊かな自己実現を図ることができるよう、平成4年9月から月1回、平成7年4月からは月2回という形で段階的に実施して、平成14年度から完全実施が行われてきました。

それから13年、学校教育法施行規則で、「学校の休業日を日曜日及び土曜日」としている中で、文部科学省が土曜日の授業実施を容認することにした結果、全国の教育委員会でいろんな対応がされていますが、鈴鹿市が毎月第3土曜日に実施することに至ったとしたらその理由は何でしょう。

確か、26年度は試行するということで一部の学校が行ったようですが、実施してみた状況、子ども・家庭の反応や感想、意見などを集約して検証されたのでしょうか。

試行の状況、その結果の検証、実施に至った理由についてまずはお答えください。


9. 教育長


それでは、「学校の土曜日授業の実施について」の1点目、「26年度試行の検証は」について答弁申し上げます。

国が示しております土曜日の教育活動の理念といたしましては、子ども時代は人の成長にとってかけがえのない時期であり、土曜日を有意義なものとして過ごすか否かは、自ら考える力や表現する力などの確かな学力、規範意識や思いやりなどの豊かな心、健やかな体の育成等に大きな影響を与えるものであり、子どもたちの健やかな成長のためには、学校,家庭,地域の三者が連携し、役割分担しながら学校における授業、地域における多様な学習や体験活動の機会の充実などに取り組むことにより、土曜日の教育環境をこれまで以上に充実したものとすることが肝要とされております。

こういった国の考えを踏まえまして、本市の土曜日における教育活動の考え方は、国の方針に沿い、さまざまな形態による教育活動が重要であると捉え、社会全体で子どもを育てるという理念のもと、学校、家庭、地域の三者が連携し、役割分担しながら、子どもたちに豊かな教育環境を提供し、その成長を支える取り組みの充実をめざすこととしております。

さらに、本市の子どもの学力状況といたしましては、活用力に課題がありますことから、通常の授業のみならず、地域と連携した体験活動や、外部人材の協力を得た取組など、総合的な学習の時間等も含め、生きる力をつけることが重要であると考えております。

本市では、平成26年3月26日付で国・県の動向を受け、本市の土曜日の教育活動の内容について、国の考え方を基本として、「土曜授業」、「土曜の課外授業」、「土曜学習」の3つの形態に整理し、実施日は、県教育委員会が示した第3土曜日を基本とし、実施にあたっては、学校運営協議会で協議の上、学校の実情に応じて実施するといった鈴鹿市教育委員会の方針を示しました。

それを受けて、平成26年度は試行の年と位置づけ、各学校では鈴鹿型コミュニティスクールを活用し、学校運営協議会で保護者や地域の方と協議の上、各校の実態に応じた取組を進めたと聞いております。

平成26年度に実施した市内の学校の土曜日の教育活動の実施状況といたしましては、小学校、中学校とも、40校全ての学校で行っておりまして、2月28日現在で、土曜授業が延べ62回、土曜の課外授業が延べ6回、地域が主体となった土曜学習が延べ19回となっております。

内容といたしましては、学校公開デーとして授業参観が行われた学校が多数ございました。

その中には、保護者が参加しやすい土曜日を活用しまして、「いじめ防止のための人権学習」や「携帯・スマホ教室」といった保護者への啓発も行える内容を取り入れた学校もございます。

また、防災コーディネーターを活用した防災教室、地域活動委員会の方々によるダンボールクラフト教室といった外部人材を活用した授業や、学校、家庭、地域の三者が連携し、役割分担しながら地域防災訓練や、海岸清掃及び環境学習といった取組をすすめた学校もございます。

こうした平成26年度の実施における実態を把握するため、1月に児童生徒, 保護者、教職員、学校を対象としたアンケートを実施いたしました。

アンケートの集計結果といたしましては、土曜授業が実施され、良かったことの理由の内訳といたしましては、小学校児童におきましては、「土曜日に友だちと会えるので良かった」「平日の授業とは違った学習内容で良かった」「土曜日にも学習ができて良かった。」といったことが過半数、中学校生徒におきましては4割程度でございました。

土曜授業が実施され、良くなかったことの理由の内訳といたしましては、小学校児童におきましては、「土曜日にも授業があって疲れた」、「友だちや家族と過ごす時間が減った」といったことが4割程度、中学校生徒におきましては、「友だちや家族と過ごす時間が減った」という意見が半数近くを占め、「学習塾や習い事の時間が減った」といった意見が続きました。

保護者におきましては、良かったことの理由の内訳としては、「保護者や地域の連携した活動の機会が増えた。」、が、約3割を占めました。

良くなかったことの理由の内訳といたしましては、 「特にない」が過半数を占めておりましたが、「子どもの負担が増えた。」、「家族とのふれあいの時間が減った。」といった意見もございました。

保護者から見た子どもの様子につきましては、「特に変わったことはなかった。」が半数近くを占め、「土曜日の生活のリズムがよくなった。」といった意見が続きました。

また、教職員につきましては、良かったことの理由の内訳としては、「特にない」が半数近くを占め、「保護者や地域の連携した活動が行われ、開かれた学校づくりにつながった。」といった意見が続きました。

良くなかったことの理由の内訳といたしましては、 「教職員の負担が増えた」、「疲労感が増した。」が過半数を占めておりました。

教職員の勤務につきましては、平成26年2月26日付の県教育委員会の通知によりますと、実施に当たっての留意点といたしまして、「『公立学校職員の勤務時間、休暇等に関する条例』等に基づき、週休日の振替等を行うこと」となっておりまして、各学校におきましては、前4週、後16週内で週休日の振替等を取得する学校が多くありました。

続きまして、「27年度に全市的に、年8回程度、第3土曜日に実施するに至った理由」につきまして申し上げます。

平成27年度における土曜日の教育活動は、平成26年3月26日付の鈴鹿市教育委員会の方針を基本とし、県の方向を踏まえ、月1回程度(年8回程度)の実施が望ましいといったことを、検証前ではありましたが、翌年度の計画を立て始める前の昨年9月の校園長会で確認をいたしました。

各学校におきましては、先ほど申し上げましたように、学校運営協議会で子どもたちの生活の実態や地域にあった取組等について検討を進めていく必要があると考えておりまして、市で統一的に実施という方向ではなく学校や地域の実情に応じた取組を学校単位で考えていただきたいと思っております。

なお、土曜日の教育活動についての検証は、本来の形として1年間を通して行う予定であります平成27年度末にも再度実施いたしたいと考えております。


10. 後藤光雄


アンケートの感想等を説明していただきました。

子どもたちの土曜日の過ごし方も多様だと思います。

鈴鹿の子どもたちの土曜日の過ごし方は、どのような状況だったか、こちらも調べたのでしょうか。

また、土曜日に登校するようになるということは、今まで子どもたちの受け皿となっていた居場所を提供してくださった学校以外の活動主体の方々へは、どのように伝えて、御理解をいただいたのでしょうか。

月一回の事だから、学校に行くのだったら仕方ない、という声が聞こえてくる気がしますが、実際に実施していくことを決定する学校運営協議会の方々には、どのくらいの情報が提供されていたのでしょうか。

ご説明をお願いします。


11. 教育長


それでは「子ども達の学校外活動との関係は」について答弁申し上げます。

まず、「本市の子どもたちの土曜日の過ごし方」につきましては、昨年5月に児童生徒の土曜日の過ごし方について、校区及び市内の実態把握をするために、保護者対象のアンケート調査を実施しております。

それによりますと、第3土曜日の過ごし方として、小学校は「家族や友だちと過ごす。」が、中学校では「学校の部活動など」が、上位を占めております。

また、小中学校とも、「一人でマンガを読んだり、テレビを見たりしている。」、「朝、遅くまで寝ている。」が約2割を占めておりまして、本市におきましても、土曜日を必ずしも有意義に過ごせていない子どもたちが少なからずいるということが明らかになっております。

次に、「活動主体の方々へは、どのように伝えて、御理解をいただいたのか。」といった御質問につきましては、5月における保護者アンケート調査におきまして、「子どもたちが第3土曜日の午前中を主にどのように過ごしていますか。」といった質問の回答に、スポーツや文化等に関する内容が多くありましたことから、関係課の協力を得まして子どもたちが所属している各種関係団体の把握を行いました。

各種関係団体との調整につきましては、教育委員会事務局が直接出向いて、本市の実施内容について説明をしたり、文書を配布したりして、御協力のお願いをさせていただきました。

また、児童生徒の活動が多種多様のため、各学校において実施の際には個々との調整も必要でありますことから、教育委員会事務局に提出する実施届出書の留意点には、「家庭、地域住民、関係団体等の理解を得ること。また、現在実施されている地域行事、社会教育団体及びスポーツ団体等の行事との調整を図ること。」と示しており、各学校にて調整を行うことを周知しております。

しかし、完全に周知が図られるわけではないので、広く市民の皆様にも御理解をいただくため、「広報すずか」3月5日号で「市内小中学校で『土曜日の教育活動』を実施します」といったタイトルで、平成27年度における土曜日の教育活動について掲載をいたしたところでございます。

さらに、各学校においては、ホームページに、「土曜日の教育活動の年間実施計画」を掲載するよう、周知を図っております。

次に、「学校運営協議会の方々には、どのくらい情報が提供されていたのか」につきましては、多くの学校では、学校長の判断で、本市教育委員会事務局が出しました、平成26年3月26日付の「公立小・中学校における土曜授業について」の通知や、校園長会で配付をいたしました「平成27年度における公立小・中学校における土曜日の教育活動について」や、「平成27年度土曜日の教育活動年間実施計画の提出について」といった資料をもとに話し合われた、と聞いております。

以上でございます。


12. 後藤光雄


関係団体にしっかり説明をしたということですけれども、この話を聞いてで、土曜日に授業をやるという話を聞いて、サッカー少年団が、現にリーグ戦が消化できるだろうかと頭を悩ませています。

自分が土曜日に家でずっと寝てたりしている子ども、そうではなくて、自己実現のために良い土曜日を過ごしている子どももいます。

良い土曜日を過ごしている子どもたちにとって、土曜日に学校にまた行かなければいけないということが果たしてどういったものなのか、ということがどのくらい考えられたかということがすごく気になっています。

3月2日の中日新聞に、高校2年生で小学4年生レベルの学力だった女の子が、奮起して1年間猛勉強して慶応大学に現役合格したという本人の話と、母親の話が載っていました。

5月には「ビリギャル」というタイトルで映画化されるようですけども、その子の心に火を付けた人、あるいは火を付けた出来事があったのでしょう。

学校は、教育、教え育んでくださるんですが、評価をしています。

成績の評価をしています。

相対評価から、絶対評価も可能となったとしても、評価され、日本では、評価というと出来ない点に目が向きがちですし、成績が、人間性に置き換わってしまうことも起ります。

この子は塾の先生に出会って頑張れたわけですが、学校の先生は、人間の評価をしてしまってはいなかったか。

まさか、こんな子が大学に受かるとは、と思っていなかったのか、というところを、この話から省みてほしいところですが、子どもたちが個性を生かしながら豊かな自己実現を図ることができるように、ということで、地域やスポーツ少年団など学校外の活動が行われていたと思うのですが、全校でコミュニティスクールを実施している鈴鹿市の運営協議会の意見はどうなんでしょうか。

自己実現のために充実した土曜日を過ごしている子どもの事についての意見はどの程度発言されていたのでしょうか。

自己実現の方法がわからない子どもたちへのアプローチは、学校へ集めることで解決できるのでしょうか。

そもそも、鈴鹿市はどういった子どもの像を描いて、学力の向上を実現しようとしているのでしょうか。

2月20日のNHK『ナビゲーション』で「福井小中学生・高学力の謎 学校と家庭を調査」という番組で福井県がなぜ学力テストで上位にいられるかという番組がありました。

紹介すると、福井県の教育の特徴に、学校間と教師間の小中連携。

中学校1年2年3年を一人の先生が担任するシステム。

教科会の実施。

共稼ぎ家庭が多いので、子どもの宿題を祖父母が見ている。

しかもこの宿題の量はとても多い。

子どもたちは、体育館の床、廊下、教室の雑巾がけ、トイレ掃除も便器まできれいに拭いている。

しかも掃除の時間は、「無言掃除」、一言もしゃべらないで集中力を身につけている。

という内容でした。

与えられなければ動けない子どもが多い中、主体性をもつということは、子どもも教師も、教育委員会も考えている。

「国の制度どう変わろうが、福井県は変わらない」と、教育委員会の方の発言がありました。

子どもの世界は、大人の尺度では測れないものです。

価値観も家庭ごとで違い、投げかける言葉の意味も、投げかけられた言葉に対する感情も様々です。

素直な子供は髪の薄い人間の事を、禿げていると思うし言ってしまうものです。

思うことは悪くはなくそれをどう導いていくかだと思います。

学校に学力だけを求められている国もありますが、人間形成まで要求される日本の学校の先生の苦労は大変だと思います。

それを理解した人が、教員という職業についてくれるものだと信じたいし、学校の日常の中で、どれだけ子どもの心を動かすか。

「心が動けば、動きが変わる」という事を信じて一人ひとりと接してほしいと願っておりますけれども、この第3土曜日の授業の実施は、充分な検証も行われていないし、情報提供もされない状態で学校運営協議会での対応を押しつけています。

これでは、子どもたちのためではなく、学校間で右ならえをした横並びの制度となってしまいます。

いろいろ言いましたが、この制度は見直しも可能だと思っています。

土曜日授業を実施する前に鈴鹿市は、鈴鹿の教育で、公立小・中学校9年間でどういった子どもに育てようとしているのかを、発信をしていただきたい。

「生きる力」などと言う、ただ抽象的な表現ではなく、せめて「ともに、生きる力」自然であるとか、、友達であるとか、自分を生かすために、どんな体験を提供して、生きる知恵の必要性をつかんでもらうために学校生活があるという事をしっかりと発信してほしいものです。

イギリスでは、ユースセンターという建物をユースワーカーという人が管理をしながら、子どもたちが集まってくる場所があります。

例えば、子どもたちに、活動する部屋を与えて、100日間で部屋の模様替えをさせるイベントがあります。

経費と時間を与えて、計画をさせて、準備をさせて、実施をさせる。

そんな体験を繰り返させるんです。

必要なものを探し出して、そしてそれを実際に自分でやる、作る。

同学年、そして異年齢のグループで行う経験が、子どもを育てている。

そんな経験を提供する土曜日なら私は大賛成です。

市長が、成人式で述べた、「鈴鹿が心のよりどころである故郷となってほしい」という言葉は、今こそ、子どもたちがどんな小中学生時代を過ごしたか、心が動く経験を、どれだけ積み重ねたかが、つながっていくことだと私は思います。

是非、子どもたちの状況を見て、鈴鹿の教育ではどんな人づくりをしているんだという事の発信をお願いして、私の質問を終わりにします。

ありがとうございました。


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